金融機関・不動産・専門ビジネスサービスの顧客向けカスハラポスター|業界特有のカスハラ傾向や事前対策、対処法も解説|ダメ!カスハラ

公開日: 最終更新日: 執筆:一般社団法人メンタルセーフティー推進機構
金融や不動産、ビジネスサービス業向けのカスハラポスターと、業界特有のカスハラ傾向や事前対策、対処法の記事

資産や契約など人生の根幹に関わる取引を行う金融・不動産・専門ビジネスサービス業界は、動く金額の大きさや専門知識の格差からお客様の緊張感が高まり、カスハラが発生しやすい環境にあります。手続きの不備に対する理不尽な補償要求やSNSへの拡散を盾にした執拗な脅迫など、現場の従業員が受ける精神的ダメージは深刻であり、企業としての早急な対策が不可欠です。

本記事では、金融・不動産・専門ビジネスサービス業界(郵便局、マンション管理、銀行、信用金庫、税理士事務所、不動産仲介、保険代理店、法律事務所)における顧客向けカスハラポスターの紹介、カスハラの最新傾向や具体的事例を交え、店舗全体で取り組むべき防犯対策や一貫した対応基準の作り方を詳しく解説します。また、事業者・従業員それぞれが発生時に取るべき適切な対処法や、迷わず警察へ通報すべき緊急時の基準も網羅。従業員の安全を守り、健全な店舗経営を維持するための実践的なガイドとしてぜひご活用ください。

金融・不動産・専門ビジネスサービス業界の顧客向けカスハラポスター

金融機関や不動産業、士業といったビジネスサービス業の店舗や施設向けに作成された、カスタマーハラスメント(カスハラ)防止啓発ポスターです。 お客様への理解促進や、トラブルを未然に防ぐための禁止行為の周知など、誰もが気持ちよく過ごせる環境づくりにご活用いただけます。 お好みのデザインをダウンロードのうえ印刷し、店頭や施設内への掲示など、自由にご利用ください。

カスハラポスターをご利用のお客様へ

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# 郵便局

標準版

郵便局のカスハラポスター
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# マンション管理

マンション管理のカスハラポスター
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# 銀行

銀行のカスハラポスター
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# 信用金庫

信用金庫のカスハラポスター
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# 税理士事務所

税理士事務所のカスハラポスター
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# 不動産仲介

不動産仲介のカスハラポスター
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# 保険代理店

保険代理店のカスハラポスター
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# 法律事務所

法律事務所のカスハラポスター
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カスハラ防止ポスター(法律事務所編).pdf
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顧客特性

金融や不動産、専門ビジネスサービス(税理士、弁護士、コンサルティング、各種代行サービスなど)は、資産、契約、法律、企業の重要データなど、お客様の極めて大きな利益や人生の根幹に関わる取引を行うのが特徴です。そのため、動く金額が大きく、お客様側の緊張感や期待値は非常に高くなります。また、手続きや契約内容、関係する法律などが複雑であるため、事業者とお客様の間で専門知識の格差が生じやすく、お客様側が「損をさせられるのではないか」「騙されているのではないか」といった警戒心や不安を抱きやすい特性があります。

この業界におけるカスタマーハラスメント(カスハラ)は、手続きの遅れ、審査落ち(融資や入居など)、契約内容の誤認、アドバイスに対する結果の不満足などをきっかけに発生しやすい傾向があります。対面窓口や電話、メールなどあらゆるチャネルで発生しますが、一度トラブルになると、資産や契約が絡むため感情の拗れが深刻化しやすいのが特徴です。また、「こちらは大金を払っている」「客の資産を預かっているくせに」といった優位性を背景に、制度上・法律上不可能な要求を通そうとしたり、長時間の執拗なクレームに発展したりすることが目立ちます。

カスハラ発生事例

具体的な事例としては、

  • 銀行や証券会社の窓口において、自身の確認不足による手続きの不備で即日振込ができなかった際、「今日中に着金しないと大損害が出る、お前たちが全額補償しろ」と理不尽に窓口スタッフに怒鳴り散らし、対応を何時間も遮るケース
  • 不動産の賃貸契約において、事前の重要事項説明に則って退去時のクリーニング費用を請求したところ、「こんな特約は聞いていない、詐欺だ。SNSに悪徳業者として社名を書き込んでやる」と担当者を執拗に脅迫するといった事例

も報告されています。

金融・不動産・専門ビジネスサービス業界のカスハラ対策のポイント

この業界でのカスハラを防ぐための最大のポイントは、「重要事項の徹底的な事前説明と書面・データによる記録化」です。口頭での説明だけでなく、後から確認できる形での合意形成(エビデンスの確保)がトラブルを未然に防ぐ防壁となります。また、電話対応における自動録音システムの導入や、面談スペースへの防犯カメラの設置も効果的です。さらに、個人の専門知識の差によって対応がブレないよう、組織として明確な対応マニュアルや約款を整備し、スタッフ間で共有しておく必要があります。

カスハラ発生時の対処法

事業者として

現場からカスハラと思わしき事案の報告を受けた際、事業者は速やかに担当者個人からチームや上司へ対応を交代させ、組織的な対応へと切り替えます。資産や契約に関わる問題は長期化しやすいため、対応は必ず複数人で行い、やり取りをすべて録音・記録してください。法律や制度、社内規程に照らし合わせて正当性がある場合は、組織として「これ以上の対応や規約外の要求には応じかねます」と毅然とした文書や態度で示すことが、従業員の安心感を高め、トラブルの早期終結に繋がります。

従業員として

お客様から強い口調で詰め寄られたり、不可能な要求をされたりした場合は、その場で自分一人の判断で約束をしてはいけません。大きな金額や契約が絡むため、その一言が会社全体の法的責任に発展するリスクがあります。まずは「ご不便をおかけして申し訳ございません」と事象に対して丁寧に応対しつつ、「詳細な規程や法律上の判断を確認するため、一度上に確認いたします」と伝え、速やかに上司やコンプライアンス担当へ引き継ぐようにしてください。

このような場合は迷わず通報を

オフィス内や窓口、面談室で以下のような状況が発生した場合は、スタッフの安全と業務を守るため、躊躇なく警察などの関係機関へ通報してください。

  • 「担当者をクビにしろ」「家や会社に火をつけるぞ」など、身体や地位に対する具体的な脅迫や危害を加える発言があった場合
  • 窓口のカウンターを叩く、書類を投げつける、机を蹴るなど、暴行や器物損壊に該当する行為が見られた場合
  • 融資の承認や手数料の免除など、理不尽な要求のために何時間も居座り、退去を求めても拒否して業務を著しく妨害している場合
  • 明確な根拠がないにもかかわらず、「SNSやネットで詐欺会社だと拡散して営業できなくしてやる」と執拗に脅し、金品を要求する場合